掲載日:2026-09-29 / 海外の業界動向
香り製品のCO₂排出量をどう測る?Givaudanの算定プログラム認証
香りの原料や製品を選ぶ事業者にとって、価格や香りに加え、製造時の環境負荷をどう比較するかも課題です。スイスの香料大手Givaudanは2026年9月、製品カーボンフットプリントを算定するプログラムが第三者認証を受けたと発表しました。認証された対象を正しく読むことが大切です。
発表日:2026-09-21 / 一次情報確認日:2026-09-29
認証されたのは何か
Givaudanの発表では、TÜV SÜDが製品カーボンフットプリント(PCF)の算定プログラムを認証しました。対象は同社ポートフォリオの9万製品超で、香料だけでなく食品向けの香味料なども含みます。
排出量の計算範囲は、原料の段階から自社工場の出荷口までです。顧客の手元での使用や廃棄までを含む『製品の一生の排出量』ではありません。
数字を比較するときの条件
算定方法が揃えば、同じ条件で製品の情報を比べやすくなります。しかし、算定プログラムの認証は、9万製品すべてが低炭素である、あるいは排出量が削減済みであるという認証ではありません。
香料を仕入れる側は、対象となる製品、算定単位、原料の調達地、輸送や包装の範囲を確認する必要があります。別会社の数字と比較する場合も、境界条件が違えば単純な大小比較はできません。
精油の事業にも関係するか
精油の蒸留には熱とエネルギーが必要で、原料の収集や輸送も関わります。ただし、今回の発表はGivaudanの香料・香味料全体の算定制度についてで、個別の精油ブランドの環境性能を示すものではありません。小規模な事業者でも、原料量と蒸留に使うエネルギーを記録することから比較の土台を作れます。
事業で考えるときの確認点
- 『算定方法の認証』と『低排出の商品認証』を区別する
- 原料から工場出荷までなど、算定の境界を確認する
- 他社製品との比較では対象範囲と単位を揃える
一次情報
発表元・事例提供元の公開資料を確認できます。企業自身による説明と、独立した成果検証は区別して読んでください。
香りと安全について
環境に配慮した製品という表示は、人体に対する安全性や健康効果を保証しません。精油を使う際は用途と製品表示を別途確認してください。
最終更新日:2026-09-29 編集:アロマテラピールーム編集部 組織監修:DropNote