掲載日:2026-09-25 / 導入事例
羽田空港の香り演出|保安検査場での実証と10月の導入予定
日本空港ビルデングとTS Aromatiqueは2026年9月24日、第1ターミナル北側サテライトで10月1日から香りの空間演出を始めると発表しました。現時点で実施済みなのは、別の場所で行った保安検査場での実証です。発表時点の計画と、確認できる結果を分けて見ていきます。
発表日:2026-09-24 / 一次情報確認日:2026-09-25
実証は第2ターミナル、本導入は第1ターミナルの予定
公式発表によると、2026年4〜6月には第2ターミナルの保安検査場入口で、深呼吸を促すオリジナルの香りを使った実証を行いました。目的は旅客と検査員のストレスへの配慮で、発表元は利用者から好意的な評価があったと説明しています。ただし、回答人数や比較方法などは資料に示されておらず、ストレスが軽減したと独立して検証された結果ではありません。
10月1日に開始予定の場所は第1ターミナル北側サテライトです。空港全体に同じ香りを流す計画ではなく、本館からの連絡通路と24〜29番搭乗口付近の旅客動線を対象にしています。掲載時点では開始前のため、実際の運用や利用者の反応は今後の確認が必要です。
通る場所に合わせて3つの森を表現
連絡通路には「南の森」「北の森」、搭乗口エリアには「羽田の森」を配置する構想です。発表資料は檜、芳樟、杉、柚子、椴松、薄荷などを主な香りとして挙げ、天然精油100%を使うとしています。香りを強く主張させず、建築や植栽、人の移動と調和させる意図も説明されています。
この事例の特徴は、施設のどこでも同じ香りにするのではなく、歩く順序と滞在する場所を踏まえて香りを変える点です。利用者が香りを選んで入る店舗と異なり、空港では望まない人も通るため、香りの届く範囲や強さを慎重に見る必要があります。
事業者が参考にできること、まだ分からないこと
商業施設やサロンで応用を考えるなら、まず「香りを置く場所」ではなく「人がどの順に通り、どこに長くいるか」を描くと検討しやすくなります。短時間で通過する入口と、長く待つ場所では、同じ強さが適切とは限りません。スタッフの滞在場所、換気、香りを避けられる経路も併せて確認します。
発表には拡散機器の費用、運用負担、導入後の苦情や利用者評価の詳細はありません。天然精油であることだけで誰にとっても快適・安全とは言えません。開始後に公表される運用情報があれば、実証時の評価と混同せず追記します。
事業で考えるときの確認点
- 実証した場所と実際に導入する場所、開始日を分けて確認する
- 人の移動と滞在時間を地図に落とし、香りの強さと届く範囲を検討する
- 好意的な感想だけで決めず、換気、従業員の反応、香りを避けたい人の動線も確かめる
一次情報
発表元・事例提供元の公開資料を確認できます。企業自身による説明と、独立した成果検証は区別して読んでください。
日本空港ビルデング・TS Aromatique公式発表(PDF):「羽田で出会う、日本の森。」香りによる空港体験の価値向上に挑戦
香りと安全について
紹介したフレグランスや空間演出は、精油を使うアロマテラピーと原料・使用法が異なる場合があります。家庭や施設で精油を使う際は、製品の表示、換気、香りが苦手な人への配慮を確認してください。
最終更新日:2026-09-25 編集:アロマテラピールーム編集部 組織監修:DropNote