掲載日:2026-09-25 / 新業態
リフィル式香水はどう選ばれている?HÄZE Tokyoの100日
香りを一つに決めて大きなボトルを買うのではなく、少量を試しながら使い分ける。2026年に発売されたHÄZE Tokyoのリフィル式香水は、その選び方を商品構成に取り入れています。発売100日の自社報告をもとに、何が分かり、何はまだ分からないかを整理します。
発表日:2026-09-08 / 一次情報確認日:2026-09-25
3種類を試す入口と、10mLの補充品
同ブランドは2026年6月1日に発売を開始し、3種類の10mLフレグランスリフィルと再利用できるケースを組み合わせたスターターセットを用意しました。気に入った香りを選んだ後は単品リフィルを使う設計です。複数の香りを小さい容量で試せるため、最初の購入時に一種類へ絞る負担を小さくできます。
公式オンラインストアに加え、東京の複数の場所でポップアップを開き、香りやケースの実物を確かめる機会を設けました。香りは画像や説明文だけでは判断しづらいため、オンラインの説明と試香の場を別々の役割として考える事例です。
公表された販売比率をどう読むか
同社によると、2026年6月1日〜8月31日の公式オンラインストアの商品売上では、スターターセットが約6割を占めました。ポップアップを中心とするオフライン販売でも、売上の半数以上だったとしています。これは同ブランドの特定期間・販路の売上構成であり、購入者の6割がセットを選んだ、あるいは市場全体で複数の香りが好まれる、という意味ではありません。
単品リフィルの販売数では「Still Moss」が約44%と公表されています。セットに含まれる分はこの比率に入らないため、ブランド全体で最も使われた香りと断定できません。販売数量や母数の詳細も示されていないので、数字は事例の範囲にとどめて読むのが適切です。
アロマの商品企画に置き換えるなら
精油やルームフレグランスでも、最初に少量の候補を比べ、気に入ったものを補充できる仕組みは考えられます。ただし、精油の酸化や保管期間、容器との適合性、詰め替え時の衛生・表示は、香水と同じ条件ではありません。小容量にすれば常に廃棄が減るとも限らず、容器と配送を含めた確認が必要です。
これは肌に使う香水の事例であり、精油を使うアロマテラピーの効能や使用方法を示すものではありません。事業者なら、試香後に何を選びやすくなったか、補充品を迷わず入手できるかを、実際の利用者の声で確かめるとよいでしょう。
事業で考えるときの確認点
- 小容量の試香と補充品の購入を、別の段階として設計する
- 販売比率を読むときは売上か販売数か、販路と対象期間を確認する
- 精油へ応用するなら保管、容器、表示、補充方法を独自に検討する
一次情報
発表元・事例提供元の公開資料を確認できます。企業自身による説明と、独立した成果検証は区別して読んでください。
香りと安全について
紹介したフレグランスや空間演出は、精油を使うアロマテラピーと原料・使用法が異なる場合があります。家庭や施設で精油を使う際は、製品の表示、換気、香りが苦手な人への配慮を確認してください。
最終更新日:2026-09-25 編集:アロマテラピールーム編集部 組織監修:DropNote