精油の希釈濃度と滴数の目安
精油を肌に使う際は、原液を使わず、用途に合う植物油などの基材で薄めます。少量の基材では、1滴の違いが濃度を大きく変えます。1滴を0.05mLとすると、基材5mLに1滴は約1%。0.5%を目標にしている場合、1滴へ切り上げてはいけません。
使う部位・精油・製品の注意を確認したうえで、滴数は端数を切り下げて考えます。1滴未満になる場合は、精油を入れない選択もできます。

濃度は部位・肌の状態・製品の注意から決める
| 使う部位 | 目安 | 先に確認すること |
|---|---|---|
| ボディ(顔を除く) | 1%以下 | 精油や製品に、さらに低い使用濃度や使用制限がないか。光毒性がある場合は、使用後の紫外線も確認。 |
| フェイス | 0.1~0.5%以下 | 顔に使える製品か、肌の状態に適しているか。目や粘膜の近くには使わない。 |
目安の濃度以下でも、肌に合うとは限りません。皮膚に異常があるとき、刺激を感じやすいときは使用を控え、医師などへ相談してください。子ども、妊娠中・授乳中、持病や服薬がある方は、この数値から自己判断で肌用の濃度を決めず、医師や専門家に確認しましょう。
滴数早見表:1滴を0.05mLとした場合
精油の濃度は、精油量÷(基材量+精油量)×100で計算します。基材10mLに精油0.05mLなら、0.05÷10.05×100で約0.50%です。
滴数を少なめに見積もる簡易換算は、基材量(mL)×目安濃度(%)÷100÷1滴量(mL)です。端数を切り下げた滴数を使うため、実際の濃度は見出しの値以下になります。
| 基材量 | 0.1% | 0.25% | 0.5% | 1% |
|---|---|---|---|---|
| 5mL | 1滴未満 | 1滴未満 | 1滴未満 | 1滴 |
| 10mL | 1滴未満 | 1滴未満 | 1滴 | 2滴 |
| 20mL | 1滴未満 | 1滴 | 2滴 | 4滴 |
| 30mL | 1滴未満 | 1滴 | 3滴 | 6滴 |
| 50mL | 1滴 | 2滴 | 5滴 | 10滴 |
1滴0.05mLは計算上の仮定です。実際の1滴量が製品で示されている場合は、その値を優先してください。肌用かどうかや精油ごとの使用制限は、滴数の計算だけでは判断できません。
1滴未満は切り上げない
基材5mLを0.5%の目安にしたい場合、簡易換算の精油量は5×0.5÷100=0.025mL。1滴0.05mLとすれば0.5滴の目安です。1滴を加えると精油量は0.05mLとなり、液全体では0.05÷5.05×100=約0.99%。目標の0.5%を超えます。
半滴を目分量で入れようとせず、1滴未満なら精油を加えないでください。必要性がはっきりしないまま、滴数を合わせるためだけに作る量を増やすことも避けましょう。
複数の精油を使う場合は、すべての精油の合計滴数で計算します。基材10mLへ2種類を各1滴加えたら合計2滴です。1滴0.05mLの仮定では約1%となり、0.5%の目安を超えます。
植物油に混ぜるときの手順
- 肌に使える基材と精油を選び、それぞれの注意表示、使用部位、使用期限を確認する。
- 清潔な容器に基材を量り、加える精油の合計量を決める。
- 精油を少ない滴数から加え、清潔な道具で混ぜる。瓶を強く振って滴数を増やそうとしない。
- 基材量、精油名、合計滴数、作成日を記録する。初めて肌に使う場合は、低濃度・少量から肌の様子を確認する。
精油は水に溶けにくいため、水を加えるだけでは均一に薄まりません。この植物油の滴数目安を、そのまま化粧水・浴槽・水だけのスプレーへ当てはめないでください。
入れすぎたときは、量が分かる未使用品だけを計算し直す
基材10mLに精油を2滴加えてしまい、目標が0.5%だった場合を考えます。1滴0.05mLなら精油は合計0.1mL。0.5%にする液全体の量は、0.1÷0.005=20mLです。必要な基材は20-0.1=19.9mLなので、元の基材10mLに足す量は9.9mLになります。
量りやすさから基材を10mL追加した場合は、全体が20.1mLとなり、精油の濃度は0.1÷20.1×100=約0.498%です。基材だけの量と、精油を含む全体量を取り違えないでください。
これは、入れた精油の種類と量が分かり、その用途に使える未使用の混合物での計算です。滴数が不明、違う製品を混ぜた、肌に刺激が出た場合は、薄め直して肌に使い続けないでください。
精油の原液が肌についた場合は、すぐに清潔な大量の流水で洗います。赤み、刺激、発疹などの異常がある場合は医師の診察を受けてください。使用した製品名と量も伝えられるようにしておきましょう。
計算欄は基材量から滴数を少なめに見積もる簡易換算です。結果に表示される%は「精油量÷基材量」の値で、液全体を分母にした厳密な濃度より少し高い値になります。肌用の可否は、上記の部位・製品・使う人の条件を先に確認してください。
基材量・濃度・1滴量から滴数を計算
結果は安全な濃度の推奨ではありません。商品、使う人、部位、精油ごとの注意を先に確認し、端数は安全側に切り下げます。
出典・情報の基準日
濃度の目安と使用上の注意は、2026年10月17日に確認したAEAJの案内に基づきます。1滴量は製品の表示を優先し、数値は肌への適否と分けて確認してください。
- AEAJ:精油を1%以下に希釈する理由とは?(2025年6月16日公表)
- AEAJ:安全に楽しむために
- AEAJ:アロマテラピーに関するQ&A
- AEAJ:イメージフレグランスコンテストのQ&A(1滴0.05mLという計算上の扱い)
- AEAJ:アロマテラピーの楽しみ方(水に溶けにくい性質と接触時の注意)